低気圧と頭痛

 

週明けにかけて非常に強い台風10号が日本列島に近づいていると注意を促すニュースがされています。天候が不安定になり、低気圧が近づくと頭痛を起こすなどの体調変化を訴える方
いらっしゃいませんか?

まず低気圧とはなにでしょうか?
当たり前のことですが、気圧が下がっている状態です。
例えば水中に入ることで圧力を鮮明に感じることができます。これを「水圧」と呼びます。水圧と同様に、大気中にも同じように大気からの圧力である「大気圧」があります。
この大気の重さによる地表面にかかる圧力のことを気圧と呼びます。天気が悪い時、曇っている時や、雨が降る時、特に台風の時は気圧が下がります。
気圧が低くなると身体の外側からの圧力が弱まり、身体の内側から外に向けての力が強まるため、血管や細胞が膨張し、むくみや頭痛、倦怠感、痛みなどを引き起こすことになります。

ここで重要になることは、身体の中で圧力の影響を最も受け易いのは「水分」である、ということす。低気圧の影響によって、水分は膨張します。

人間の体の、60〜70%は水です。
これに対して、骨や筋肉、血管やリンパ管は、体液や血液といった水分ほどは膨張してくれません。
これによって、膨張した水分が、周りを圧迫します。
体の内側に向かって浮腫んでいくようなイメージになります。。
そして、頭部で神経が圧迫されることで、頭痛が起こってきます。

例えば、標高の高い(=気圧が低い)山の上ではスナック菓子の袋がパンパンに膨らむのはご存知でしょうか?
袋の中の気圧は一定なのですが高い山に登ると外の気圧のほうが低くなるので、袋の中の気圧のほうが高くなり結果として袋が膨らみます。
それと同じ現象が人間の血管にも起きているのです。

もちろん、気圧の変化によらず、体内の水分の量は、一定に保たれています。
低気圧になっても、人体は自律神経などを介して、膨らんだ水分を処理できます。
しかし、頭痛が起こってしまうような方は、水分代謝が苦手で、低気圧が来た時に体内の水分量の調整ができないのです。(主に上焦部位)
以前もお話しましたが湿を溜め込みやすい人ですね。
おさらいしますと、
東洋医学(漢方薬)の世界では、脾胃(ひい)は湿を嫌うとあります。脾胃(ひい)とは、現代医学的には消化器系の臓器などを指します。
この脾胃に負担をかけるような食事や冷房や冷飲食で冷やしてしまうと湿が溜まりやすいのでしたね。

そういう食生活や養生を気をつける事はもちろんですがそうなってしまった時に助けになるのが漢方です。

このような低気圧の頭痛によく効くものの1つが五苓散という処方です。

五苓散とは利水作用のある猪苓、沢瀉、蒼朮、茯苓、そして温めて流れをつける桂皮から構成されています。組織にある水を血管の方へ吸い上げて尿として出してくれます。
不必要な水を排出する事で症状を和らげてくれるのです。

五苓散については次回もう少し掘り下げて書けたらと思います!

気圧の影響を和らげるので高山病も予防出来るため、山登りされる方必見ですよ〜

ただ気圧の変化や季節の変わり目、湿度の変化によって体調が乱れるということは、体質改善をしてくださいね~!!というカラダからのメッセージという事を忘れずに!

薬剤師 堀越歩美

 
 
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