なってからでは遅い!生活習慣で慢性疾患を予防しよう。

 

湿度が高く、気温がジリジリと高くなってきて気持ちも身体もうだるような時期ですね。

そんな高温多湿の季節を持つ日本では、漢方の起源である中国の気候と違い、慢性疾患の原因には大きな偏りがあると臨床経験上感じています。

その原因としては先に挙げたように海に囲まれている環境から、湿度が高い状態が続くことももちろんですが、内側から湿邪を作ってしまう習慣も多く見られます。

これは日本に限らずですが、便利になった現代が作り上げている部分が大きいように思います。前にもいろいろと書いていますが、今の時期で体調の悪さを感じている人も多いので、まとめて書いてみようと思います。

 

基本的には内側から原因を作っているということで、食事の側面が一番大事です。ですが、それは食べているものも大事ですし、時間も大事、食べ方、全体的に現代の食事は湿邪を作るために簡略化されているのではないかと思うほど、今多くの人が楽している食事一つ一つが問題となっています。

 

まずは食べるものに関しては、冷蔵庫などの食料の保存方法の改善、作物の作り方の研究などにより、季節関係なく、また地域も関係なく色々と食べられるようになっています。これは好きておいしいものをいつでも食べられるという面ではとても素晴らしい進歩だと思いますが、逆に言えば自然に反しているものを食べています。これにより、本来水を解毒する食べ物を食べなかったり、身体を温める時期なのに体の中から冷やしてしまう性質のものを食べたりと、身体の中で矛盾が生じてしまいます。一日の食事はそれほどの影響はないですが、日々の積み重ねが慢性疾患の原因となってしまうのです。

 

次に、これも科学の進歩によるものですが、特に日本に多いとされますが、自動販売機などがそこかしこにあり、コンビニも多く、ドラッグストアでもどこでもペットボトルなど置いていたり、水筒を持ち歩くことも普及したり、電気ケトル、コーヒーメーカーなどの、水分を飲むことがとても簡易的になっています。単純に水分摂取量が多く、胃腸が水浸しになってしまい、またその状態は食事の際に消化吸収を重たくしてさらに胃腸に水分を滞留させてしまうとう悪循環を生みます。

 

また、そういった簡単に水分を摂ることができる今、食事の際もお茶やジュース、水などを飲みながらご飯を食べている人も、案外多くおられます。水を飲むことだけが悪いわけではないですが、食事中に水を飲む理由のほとんどは噛むことをめんどくさがっていることからで、自分の唾液で嚥下していなく、消化酵素などが上手く分泌できず、消化にも負担になり、胃腸に汚れが溜まりやすくなってしまいます。

 

また食事で、ここはとても大事なところですが、自分も出来ていないことも多いところですが、食事の時間です。朝昼夕と食事を食べますが、夜の食事は現代は遅くなってきていることが普通になってしまっています。夜遅すぎると、寝る時間に胃腸にも食べ物が残っている状態で、せっかく自分を元気にするため、疲れを取るために摂っている食事が汚れになってしまい、元気を補えず、疲れやすくする原因となってしまっています。

 

基本的に食事は食欲がある人はもちろん、食欲があまりない人ももちろん毎日ご飯を食べています。それは食べないと身体がもたないから食べているはずで、特に朝昼は食べる時間が十分ないことが多いことから夜に偏って多い方が多いはずです。つまり夜の食事を一日のエネルギー摂取の根本としている方が多いと思いますが、その食事が逆に自分の身体を傷めつけているのです。自分の身体に良いことをしていると思っていることが負担になっているということです。

 

女性であればよく聞く言葉でもあると思いますが、お肌やホルモンのゴールデンタイムは22時~2時と言われていると思いますが、その時間に寝ることは無理でも胃腸を休めることを大事にしていきましょう。これは僕も無理ですが18時頃に食べられるのがとてもいいのですが、やはり無理な方も多いので時間は自分の中でできる限りの早い時間を心がけるということや消化に負担のかからないものを食べる、昼の比率を高めるなどで対応しましょう。

 

食事内容に関しては添加物など言い始めたらきりがないですが、これは確実に避けた方が良いというもの。それはトランス脂肪酸です。これは企業側には大変良いもので、腐りにくく、見た目も良い状態を維持できるものですが、逆に人間の身体に入ったときにも分解しにくく、消化吸収代謝できにくいもので、身体に残ってしまいます。日本では全く制限されていませんが、アメリカではトランス脂肪酸含有の製品は規制されてしまったほど、世界的には問題視されています。現在の日本では全く問題ないといわんばかりに色々なものに入ってしまっています。

 

最近よく飲み物などでも見かけるようになったトクホ(特定保健用食品)ですが、これらも内容物を見ると「どうなのかな?」と思うものも多いです。体にいいとされている成分が規定量入っていることで、トクホ認定されているようですが、カロリーを下げるために人工甘味料を使ったりと、一方で健康なものが入っていても一方で身体に良いとは言いにくいものも入っています。そんなように思っていても、なんとなく迷ったときにトクホマークを手に取りがちな気持ちはよくわかります。ですが、正しい知識と自己責任を持って判断しましょう。トクホだったから、と責任をだれかに擦り付けるでもなく、自分で身体に良いことを行動していきましょう。

 

今回は”食”に関してを中心に書きましたが、次回は”運動”についてです。食事・運動・睡眠・ストレスなどが慢性疾患に強く関わると考えますが、特に食事・運動が現代人は忙しく余裕がないと言いながら、変えられるものであると思いますので、参考にしていただければと思います。もちろん運動のあとには、それらの湿痰の汚れに応じた漢方を大まかにまとめていこうと思います。

 

薬剤師 櫻井

 
 
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